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- 岡田シンペイ
線維筋痛症・慢性疲労症候群(ME/CFS)の当事者。WEB制作会社 合同会社LOFIR代表、AIネイティブ・エンジニア。体調に波がある人の働き方を設計し、記録している。
In 3 lines
- 線維筋痛症の当事者として困ったのは、制度の入口より、病気と付き合いながら働いている普通の人の話が見つからないことだった。
- 7月の RD ワーカーフォーラムで、重い病気のある人がどう働いているかのパネル展示を見て、これが欲しかった情報だと思った。
- 構想を文書にしたのが9月4日、検索エンジンに来てもらえる状態にしたのが9月14日の深夜。数えると10日だった。
このサイトを思いついたのは、9月の頭でした。
構想を文書にしたのが 9月4日の午後で、検索エンジンに来てもらえる状態にしたのが 9月14日の深夜です。数えると 10日でした。
公開し終えたあと、2週間くらいでできたな、と思っていました。記録を見たら、それより短かった。
10日でこれくらいの規模のサイトが作れてしまったのは、本当に AI の力によるもので、やった本人としても、かなり驚いています。
今日は公開から7日目です。前編では、なぜ作ったかと、最初の数日のことを書きます。
なぜ作ったか。ロールモデルが、手の届くところに居なかった
私は線維筋痛症(新しいタブで開きます)の当事者(新しいタブで開きます)です。会社員をしていたときに発症して、会社を辞めて、休んで、いまは自分の会社をやっています。
指定難病(新しいタブで開きます)ではない病気なので、制度の入口で苦労したことは、いくつもありました。
ただ、それ以上に、ずっと思っていたことがあります。
病気と付き合いながら、日々の生活の糧になる収入をちゃんと得て、それで食べている。そういうことは、できる。それを世の中に伝えたい、ということです。
いま苦しいこと、闘病のことは、X や note を探せば、たくさん出てきます。
足りないのは、その先です。苦しみながら、その人たちがどう日々を過ごして、どう働いているか。病気があっても、誰かが助けてくれるわけではないので、稼ぐしかない。稼いでいる人たちの、リアルな話。
発信している人を探すと、目につくのは、お医者さんやイラストレーターのような、専門性のある方の話でした。
普通の会社員、普通の個人事業主。専門家としての看板があるわけではない人が、どう生きて、どう仕事をしているのか。
いちばん身近なロールモデルになりうる人の情報が、無かった。
会社勤めの人が線維筋痛症になって、これからどうしよう、と思ったとき。会社を辞めることになって、次の仕事を探すとき。どういう仕事を選んだらいいのか、どういう働き方をしたらいいのか。一般の人の参考になる情報が、ほとんど無い。
7月に見た、パネル展示
そう思っていたところで、7月に「RDワーカー(新しいタブで開きます)フォーラム」というイベントに行きました。治りにくい病気のある人と、働くことをテーマにした集まりです。
そこには、線維筋痛症よりずっと重い病気の人たち(ALS の方や、車椅子での生活が当たり前という人たち)が、どう働いているかのパネル展示がありました。
これが、私が欲しかった情報だ、と思いました。
こういう情報を集めてこられれば、苦しんでいる当事者にとって「自分もここまでなら、なれるかもしれない」という、手の届く範囲のロールモデルになる。
それがあることで、会社の側も、環境や働き方をどう決めるかの参考にできる。
それを、やらなければならないと思いました。
私は経営者でもあり、ウェブエンジニアという、わりとありふれた仕事をしています。喋れることはあるはずです。
それから、この1、2年で AI が一気に広まりました。私の場合は、AI を使うと、体のハンデが多少あっても、短い時間で、レバレッジの効いた仕事のやり方ができた。それも発信しないといけない。
ウェブが作れて、当事者としての一次情報があって、AI がある。できるのは、たぶん自分だ。やるなら今だ、と思いました。
障害年金(新しいタブで開きます)の申請の仕方、手帳の取り方、会社の辞め方、傷病手当のもらい方。そういう情報は、世の中にたくさんあります。専門家に任せておけばいい。
大事なのは「今日をどう生きるか」のほうです。その情報を集めて、まとめて、1か所にちゃんとある環境を作る。それは自分の使命だと思いました。
だから、なみのまは、自分が発信するだけの場所にはしないつもりです。
読者からの投稿を受け付ける。寄稿してもらう。専門家に監修してもらう。いろんな人が関わって、1つのサイトを作り上げていく。
それは、note でやることではないと思っています。
note には、プライベートなものから AI で量産されたような記事まで、本当にいろいろなものがあって、探せば当事者の一次情報にたどり着けることもあります。
ただ、車輪の再発明になっている気がするのです。ある人が言ったことと同じような内容を、別の人も言っている。体験の差は少しあるけれど、横に並べて見比べたり、いろんな人を効率よく見ていったりできる作りにはなっていない。
そこは変えられる、と思いました。専門のメディアとして、そこに見に行けばロールモデルが載っている。働き方の参考になる情報が載っている。自分がやってみた結果も投稿できて、どんどん溜まっていく。そういう場所です。
10日で何をしたか
構想を思いついてから、まずやったのは、書くことでした。
どういうサイトにしたいか。このサイトでやること、やらないことの定義。憲法のようなものを作りました。
デザインは、派手さがなく、広告感やマーケティングの匂いがあまりしないものを選び、読みやすさに寄せました。
暗い配色と明るい配色を切り替えられる。文字の大きさを変えられる。暗い配色のときは、画像の明るさが自動で落ちる。線維筋痛症の当事者が読みやすいサイトの作り方に、こだわりました。
やるぞと決めてから、身内で見られるプロトタイプができたのが、9月4日の夜から5日の未明にかけてです。1日か2日で原型ができて、それがいまのサイトの元になっています。
そこから、自分の体験をもとに記事を書き、機能を足していきました。
マウスやトラックボールで、なぞる練習ができる「手ならし」。
ノベルゲームのような読み物「波とくらす」。
用語集。
後編では、途中の回り道と、いまの位置と、この先のことを書きます。
この記事について
| 読み方 | これは一人の記録です。同じ病名でも、同じ条件でも、別の結果になります。それでも書くのは、一人ぶんの具体が積み重なることに値打ちがあると考えているからです。体験は書きますが、助言はしません。読み方について(新しいタブで開きます) |
|---|---|
| 執筆にかかった稼働 | 約1時間(外出中にスマホの音声で振り返りを入れたのが約30分。記事の確認と、公開後の確認で約30分。本人確認 2026-09-20) |
| 反動 | いまのところ特に感じていない。ただし朝から雨が続いていて、もともと体調はあまり良くない中での作業。家族の送り迎えの車の中で入れた(本人確認 2026-09-20) |
| AIの使用 | 音声入力の文字起こしと下書き。日付は作業記録と突き合わせた。取捨選択と文責は編集部 |
| 掲載範囲 | 家族は登場しません。制度の利用状況は書いていません。イベントで見た他の当事者の展示は、個人が特定できる形では書いていません |
記事にしない短い記録と、新しい記事のお知らせを、X(@naminoma_jp)に置いています。
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