特集|線維筋痛症・ME/CFS と、働き方

Review記録 読了 7分

予備まで買った道具で、それでも押し間違えていた

試したもの:Kensington SlimBlade Pro Trackball(K72081JP)

  • 岡田慎平記録・撮影
白い布の上に置かれた、黒みがかった銀色の四角いトラックボール。中央に大きな赤紫の球があり、球のまわりの縁はまだ黒く、傷んでいない
写真|岡田慎平 iPhone 17 Pro で撮影(24mm相当・ƒ2.2・ISO 200)
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In 3 lines

  • 3年ほど使った。壊れたら仕事が止まると思って、予備機まで買った
  • 大きい球を3本指で回すので精度が高い。Illustrator でも狙った点に置ける
  • 4つのボタンは押し間違える。同時押しは半分しか使えなかった

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Kensington の SlimBlade Pro を3年ほど使いました。いまは HUGE PLUS(新しいタブで開きます) に替えていますが、それは優劣ではありません。この道具のことは、いまでも良いものだと思っています。

なぜ予備まで買ったか

使いはじめてすぐ、これが無いと仕事にならないと思いました。それで、同じものをもう1台、予備として買いました。壊れたら仕事が止まる、と考えたからです。

結果として、本体は一度も壊れていません。予備は使わないまま、いまも置いてあります。

壊したもの本体ではなく、球のほうを割りました。机の上から床へ落としたら、ひびが入りました。

ひびが入ると、動きがガタガタになります。とくに横回転のスクロールがまったくできなくなりました。この道具が球の表面の滑らかさで成り立っていることを、そこで痛感しました。

幸い、球は互換品が Yahoo!ショッピングや Amazon で買えます。本体を買い直さずに、交換して問題なく使えています。

予備の1台は、フリマで中古を買いました。中古を選ぶなら、球と、球を支えている部分の状態を見てください。この道具は表面の滑らかさで成り立っているので、そこが傷んでいると、価格が安くても操作性が戻りません。

よかったところ

精度が高いです。人差し指・中指・薬指の3本で大きい球を回すので、細かい操作ができます。Illustrator でも Photoshop でも、マウスと遜色ありません。

四角いトラックボールの上に右手が載っている。人差し指・中指・薬指が中央の大きな球に掛かり、手のひらが本体をおおって、手のひらの付け根が本体の手前の縁にかかっている
手のひらを載せたまま、3本の指で球を回します写真|岡田慎平 iPhone 17 Pro で撮影(24mm相当・ƒ2.2・ISO 125)

球を横に回すとスクロールします。これは操作性がとても良く、慣れると感動するくらいスクロールしやすいです。ポインタの移動もスクロールも球だけで終わるので、親指を使う必要がありません。

スクロールのときだけ、カチカチという電子音が鳴ります。人によっては気になるという話も聞きますが、編集長は慣れました。大きい音ではありません。

むしろ、スクロール中は鳴り、ポインタを動かしているときは鳴らないので、いま自分がどちらの操作をしているかが音で分かります。

掃除がすぐできます。球はポコッと外れるので、球も、支えている人工ルビーの部分もすぐ拭けます。

軽くて、置き場所を取りすぎません。据え置きの形ですが、Bluetooth で MacBook に直接つないで使えます。それで精度が落ちることは一切ありませんでした。(持ち出せる、という意味ではありません。下の「誰に向くか」に書きました)

よくなかったところ

4つのボタンを押し間違えます。とくに、左クリックのつもりで右を押してしまう事故が多かったです。3本指を球に置いたまま、親指や小指で4つの領域を押す形なので、狙いがずれます。

ここは手の大きさによるかもしれません。編集長は手が大きいほうではないので、もっと手が大きい人なら、また違うのだろうと思います。

同時押しが、半分しか使えませんでした。ボタンが4つしか無いので、同時押しに機能を割り当てるのが要になります。上2つの同時押しは Mission Control に割り当てて、よく使いました。ただ、左2つ・右2つの同時押しは難しくて、使えませんでした。

結局、いちばんシンプルな使い方に落ち着きました。左クリック、右クリック、左右同時押しで Mission Control、横回転でスクロール。ジェスチャーも使いませんでした。ボタンの多さを活かしきれていません。

球が非常に外れやすいです。3点で支えているだけで、はまってはいません。少しぶつけると外れて転がります。掃除が楽なのは同じ理由ですが、落として割ったのもこれが理由です。

球のふちのメッキは、使ううちに剥げてきます。球を回すときに指が当たり続ける場所です。3年使ったほうは、下地のプラスチックが出ています。

同じ機種の球のまわりを2枚並べた写真。左は縁が黒いまま滑らかで、右は縁の塗りが欠けて、下地の明るいプラスチックがぎざぎざに出ている
左=未使用の予備/右=3年使ったほう。同じ場所を同じ大きさで並べています写真|岡田慎平 iPhone 17 Pro で撮影(24mm相当・ƒ2.2・ISO 200)

ただし、そこまで使っても、壊れたのは落として割った球だけでした。剥げても動きは変わりません。気をつけるところがあるとすれば、球を落とさないことだけです。

それから、手首を預ける場所がありません。リストレストに当たるものが付いていないので、手首の下に別のクッションを足して使っていました。

もうひとつ、手のひらの付け根が、本体の手前の縁に当たります。手のひら全体を載せられる大きさなのに、載せると付け根の硬いところが当たりました。編集長は、本体の手前にクッションのシールを貼って使っています。靴ずれを防ぐために靴の内側へ貼る、100円ショップで買えるものです。当たりは、これでだいぶ楽になりました。

3年使ったほうの本体。手前の縁に、細長い黒いクッションのシールが貼ってある。球のまわりの縁は塗りが剥げて明るく光っている
3年使ったほう。手前に靴ずれ防止のクッションシールを貼っています写真|岡田慎平 iPhone 17 Pro で撮影(24mm相当・ƒ2.2・ISO 200)

それと、思ったほど小さくはありません。「スリム」なのは薄さのことで、机に置いたときの面積は HUGE PLUS(新しいタブで開きます) とほとんど変わりません。奥行きがわずかに短いだけです。

白い布の上に、リストレスト付きの大きな黒いトラックボール(左)と、四角い銀色のトラックボール(右)が並べて置かれている。占めている面積はほぼ同じで、右のほうが奥行きが少し短い
左=HUGE PLUS/右=SlimBlade Pro。机で占める面積はほとんど変わりません写真|岡田慎平 iPhone 17 Pro で撮影(24mm相当・ƒ1.78・ISO 125)

誰に向くか

向くのは、細かい位置合わせをする人です。3本指で大きい球を回す形は、精度が要る作業に強い。絵や写真を扱う人には、はっきり向きます。

大きな画面を使う人にも向きます。球が大きく、ポインタを加速させる設定もあるので、4K のような広い画面でも、右上から左下まで一気に運べます。

持ち出しには向きません。薄くはありますが、球の分の高さがあります。そして球は簡単に外れて、どこかへ転がります。専用のケースも付いていません。机で占める面積も、大きい機種と大差ありません。

向かないのは、押し間違いが負担になる人です。ボタンを狙い直す動作が増えると、それ自体が手の負担になります。手首を預けたい人にも向きません。別にクッションが要ります。

編集長が HUGE PLUS(新しいタブで開きます) に替えたのは、この2つ(押し間違いと手首)が理由でした。滑らかさと精度では、いまでもこちらのほうが上だと思っています。合う形は人によって逆になります。

表|このページから行ける先。「広告」と書いた行だけがアフィリエイトリンクです
行き先そこで何ができるか
メーカー公式(新しいタブで開きます)仕様や付属品を調べられます(買えません
Amazon で見る広告(新しいタブで開きます)買えます。ここから購入されると編集部に報酬が入ります
なみのまの道具のページ(新しいタブで開きます)よくなかったところ・公式仕様・入手経路をまとめてあります

買ったら、ここで試してください

このサイトには 手ならし(新しいタブで開きます) という練習場があります。ブラウザだけで動きます。登録も、インストールも要りません。

手ならしの画面。四角い盤面の中央に「はじめる」と「設定」のボタンがあり、その下に「押す」「なぞる」「えらぶ」「つかむ」「はこぶ」の5つの型と、「段1」「段2」「段3」の3つの段が並んでいる。いちばん下に「練習も労作です」の注意書き手ならしの画面。四角い盤面の中央に「はじめる」と「設定」のボタンがあり、その下に「押す」「なぞる」「えらぶ」「つかむ」「はこぶ」の5つの型と、「段1」「段2」「段3」の3つの段が並んでいる。いちばん下に「練習も労作です」の注意書き
なみのまの「手ならし」。点数も順位もつきません

できるのは5つです。

手ならしの4つの型と、それぞれで分かること
分かること
押す1つ押すまでの時間/的の外を押した回数/的に入ってから、押さずに出てしまった回数
なぞる帯から外れずに端まで動かせるか(はみ出した回数)
えらぶ並んだ行から目的の1行を押せるか(ちがう行を押した回数)。行の高さを 64/44/30px で変えられます
つかむ四角をつかんで枠まで運べるか(途中で落とした回数)。押しっぱなしにしない方法も選べます
はこぶ四角をつかんだまま、通路から出ずに運べるか(はみ出した回数/落とした回数)。5つの中でいちばん難しい型です

どの型にも 段が3つあります。何も選ばなければ段1から始まり、1回やり切ると「段2へ進む」が出ます(うまくできたかどうかは見ていません。合否も点数もつきません)。はじめから段2・段3を選ぶこともできます。記録は CSV でおろせます(手元で作るので、どこにも送りません)。

この記事でいちばん困ったのは押し間違いで、しかもそれは手の大きさによって変わるかもしれません。だとすると、人の感想を読むより自分で測ったほうが早いところです。「えらぶ」のちがう行を押した回数と、「押す」の的の外を押した回数に出ます。

お願いポインティングデバイスを買ったら、ぜひ一度ここで動かしてみてください。

道具を替えた最初の数日は、道具が合っていないのか、手がまだ慣れていないだけなのかが区別できません。数字が1つあると、そこが分かれます。替える前に、いまの道具で1回やっておくと、替えたあとに同じ条件で比べられます。

点数も順位もつきません。他の人と比べる仕組みは置いていません。記録はお使いのブラウザの中だけに残り、どこにも送っていません。


この記事について

この記事について(稼働・反動・AI の使用・掲載範囲)
試したものKensington SlimBlade Pro Trackball(K72081JP)
試用期間2023年3月6日から約3年3か月(2026年6月に HUGE PLUS へ移行)
入手経路Amazon.co.jp で新品を購入。予備の1台は中古(フリマ)で購入。球は割ったため互換品に交換
費用17,112円(2023年3月6日時点・本体1台ぶん。配送料 0円)
執筆にかかった稼働口述(音声入力)約10分+公開前の確認 約5分。下書きは AI、取捨選択と文責は編集部
反動いまのところ、目立った反動は感じていません。ただし、この記事1本だけを取り出して反動を測ることはできません(同じ日にほかの作業もしているため)。「書く作業に負担が無い」という意味ではありません
記事のレビュー書いた人とは別に、編集部のもう1名が読んでいます(公開前)。指摘は反映してから出しています
AIの使用口述の文字起こしと構成。文責は編集部
利益相反編集部が購入したものです。提供・貸与・依頼を受けたものではありません

Authorこの記事を書いた人

岡田慎平

線維筋痛症・ME/CFS の当事者。WEB制作会社 合同会社LOFIR 代表社員。体調に波がある人の働き方を設計し、記録している。

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